兎心の宝箱【短編集】
「今時野良犬に襲われるとかありえねぇ」

休憩時間に、近くに来た宮村につい呟いてしまった。

「ミスアンラッキーは伊達じゃないな」

宮村は、そう返してきた。

彼女には、友達もいないらしい。

話をする程度なら何人かいるらしいが、みんな彼女の不運に巻きこまれれたくなくて、必要以上に近寄らないらしい。

二時間目の体育はテニスの授業。

嫌な予感はしたが、案の定隣のコートから飛んできたボールが頭に直撃して保健室に連れていかれてた。

まあ笑って大丈夫、とボールを打った人に答えてたから問題はないだろう。


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