兎心の宝箱【短編集】

 扉が開く。

 コウが出てくる。

 彼の顔を見た途端にドキドキが止まらない。

 ヤッパリ私は、コウの事が好きだったんだ。

 コウは、私と冬子の二人の顔を見た後頭を下げた。

「二人とも本当にごめん」

< 90 / 416 >

この作品をシェア

pagetop