純粋
駐車場までとぼとぼと歩く。


車の鍵をあけると朝と同じように乗った。


ささいな事なのに幸せになるなぁー。


「おい、なにぼーっとしてるの?」


「いや…別に」


「キスしちゃうぞ」


変な事言わないでよ。


ありえないんだから!!


しばらく沈黙した。


「夢芽?」


ひろ君は運転しながら夢芽のほうを振り向いた。


なんだよーこいつどこでも寝過ぎだろっ!


授業中もそうだしさ。


まあ俺にとっては寝顔を見れるチャンスさ。


クスクス笑っている。

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