先生といっしょ!!

「え~…っ、え……っ、ひっく……」


涙がどうしても止まらない。


止めようと一生懸命ポジティブ的なことを考えようとするけど、無理。


たくさんの思い出が


ケンの笑顔が


声が


ぬくもりが


浮かんでは消え、あたしを切なく苦しめるから。



でも……なんとかしなければ。


お母さんに心配をかけてしまう。


「朝帰りになっちゃうかもね~♪」

なんて呑気に出かけて行った娘が、かなり泣きはらしたひどい顔で帰ってくるんだもん。


親に心配されるなんて、なんだかすっごく情けなくなってきそう。

うーん……どうしよ……


……あ、そうだ!!


突然ひらめいた。


アホっ子なあたしには珍しい、ナイスなアイディア★


ふふん、それはね……。






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