先生といっしょ!!

「あんまり飲みすぎんなよ!!」


ぶっきらぼうにジョッキを置いてさっさと去って行く未来だけど、本当はあたしのこと心配してくれてるんだ。


「未来ありがとっ♪」


あたしはぐいっと生ビールを飲み干した。


俗にいう、一気飲みってヤツ。


さー、このままドンドンいっちゃいましょー☆


あたしはすぐ、未来にオーダーを頼む。


未来が顔を曇らせる。


「ちょっと若菜、ピッチが早すぎるんじゃないの?大丈夫?」


「だぁ~いじょーぶ!そんなに早くくたばる若菜サマじゃないからぁ~☆
ほらおかわりぃ!!」


あたしは、既にベロベロに酔ってたことを知らなかった……。



ジョッキが置かれる。


「いっただっきまーす」


もっかい一気飲みでもしてみようか、そんなことを考えながら手に取る。


ところが……


「おい」


あたしの口が、突然大きな手で塞がれたのだった。
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