先生といっしょ!!
「おまえ、未成年じゃないのか?」
説教でも始めるのか。
……いや、なぜかあたしはそう思えなかった。
だって、男の人はすっごくどうでも良さそうに尋ねてきたから。
マジメに怒る人の言い方じゃなかったんだ。
「おにーさん、誰ぇ?いーじゃん別にー。おにーさんあたしの保護者とかじゃないでしょー?」
呂律の回らない舌で、あたしは反抗してみせる。
男の人の眉がピクリと動いた。
怒鳴られるかな??
あたしはそう思って、肩をすくめた。
けれども、男の人は「確かにな」と呟いて、タバコに火を点けただけだった。