先生といっしょ!!

くっそう、やるなコイツ!!


あたしが苦痛を感じていると分かったのか、女Aはニタリと真っ赤な口角を歪めた。


「ふん。情けないわね。
後先考えて行動しないと痛い目に遭うってこと、知らなかったの?」


キィィィイィィ!!!


ムカつくムカつく超ムカつくこの女ぁぁ!!


つか、爪伸びすぎだっつの!


テメエこそ小学生のときそれは不潔なことだって習わなかったのかよチクショー!!


あたしは痛みに堪えられなくなり、女を突き飛ばした。


意外にも女はあっさり手を離したのだけど、その顔はめちゃくちゃ勝ち誇った表情が浮かんでいた。


長い艶のある黒髪をバサッと払い、未だ座りこんでいたケンに向き直る。
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