エターニアの冒険者たち ~未来の勇者?~
-次の日の朝-

アルが門に付いた時にはすでにエイルが待っていた。エイルの両親と妹もいる。
「やっときたね~」
「エイル、何だよ。そんなに眠そうな顔をして。」
「いや~。いよいよ冒険者になるんだと思うと、全然寝られなくて~」
そこでエイルの態度をみて不安に思ったのか、エイルの両親が口を揃えてアルに真剣な顔でお願いをした。
「うちのエイルをよろしくお願いします!」
「…えぇ、任せてください…」
エイルの両親があまりにも真剣なので、アルは恐怖を感じた。いやただの親バカか…
妹は普通に
「兄ちゃんをよろぴく♪」
まあ、今生の別れでもなく、いつでも帰ることができるんだし、これが普通か。
『よろぴく』って何だ?

「それじゃあ、行ってくるよ~」
最後にエイルが家族に別れの挨拶をして、2人は旅立った。

「あの子本当に大丈夫かしら…」
エイルの両親はどうも心配性らしい。
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