白馬の王子様
―初めて―
あたしの初恋。
それわ中1の時だった。
卓球部に入ったあたし、山田詩依乃(しいの)は、いつものように体育館からテニスコートを眺めていた。
すると、誰かがこっちに向かって手を振っていた。
そこへ先輩が来た。
『あっ、あれ中田先輩じゃん。カッコいい〜』
中田先輩?誰それ??
「先輩。中田先輩って誰ですか?」
『えっ。詩依チャン中田先輩知らないの?カッコよくて頭もよくてスポーツ万能で有名なんだけどなあ』