【短】僕は妹と愛を誓い合う
横に居る凛をさりげなく見ると、何か考えてるのか遠くを見つめている。
普段はストレートのまま下ろしてる高校に入ってから少し茶色く染められた髪が今日は綺麗に巻かれてアップにしている。
久しぶりに凛の顔をじっくり見た気がする。
出会った頃から変わらない母親譲りの白い肌
すっと通った高い鼻
大きい目に自然とくるんと曲がった睫毛…
だけど横顔からでも凛が出会った頃より綺麗になったのが分かる。
いや…分かってた。
だけどじっくり見てしまったら凛をどうにかしてしまいそうで、なるべくじっと見ないようにしてたんだ…。
「ん?」
見られてる事に気付いた凛が不思議そうに軽く首を傾げる。
そんな何気無い仕草すら愛しくてたまらない。
『いや、あんな小さかったのに随分大きくなったなぁ~と思って!』
「…なんか直くんおじさんみたいだね」
一瞬キョトンとした後そう言う凛。