いちごの味
「・・・今まで生まれてきてから
何回嘘ついた?」


「1億9千8十9回。」


「・・・・・。」


嘘つく人じゃん!!


って、それも嘘か!


「で、こんなとこで
何してんの?」


それこっちの台詞だし・・・。


「私は、ここで詩倶羅と
お弁当食べてるの!」


「ふーん。」


「「ふーん」て何よ、
「ふーん」て。
そっちが聞いてきたくせに・・・。」


キィー


と、そこで詩倶羅が帰ってきた。


「ただいまー。って、
上春くん?」


「よっ。」


「どうしたの?」


「いやー、俺も一緒に
飯食いたいって琉柚に
聞いてたところ。
琉柚はいいって言ってくれたもんな♪」


いや。
言ってない、言ってない。


寧ろ一緒に食いたくないし・・・。
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