tear drop
初めての彼氏
こうして2人はいわゆるカップルというものになった。
もちろん京子にとって男と付き合うなんて
生まれて初めての経験。
これからどう付き合っていけばいいかもよく分からないし、
経験豊富そうな航太に対してまだ半信半疑の心を抱いていた。
そんな中、二人は付き合ってから初めてのデートを迎える。
メールのやりとりで航太は
『渋谷がいい?新宿がいい?てか何かしたいことある?』
と送ってきた。
しかし京子は渋谷も新宿もほとんど行ったことがない。
でもそんな事言ったら変な子だと思って引かれてしまうだろうな、
と思って無理矢理話を合わせた。
しかし実際は全てに不安しか抱けないでいた。
そして迎えたデート当日。
不安いっぱいの京子はどうにか
家の人の目を盗んで町に繰り出した。
京子の心配をよそに航太は渋谷にはしょっちゅう来ている様で、
得意げに歩いてく。
二人はカラオケに入った。
カラオケも京子には初体験に等しい。
ドキドキしながらどうにか部屋について歌うことになった。
しかし曲の入れ方がわからない・・・
どうしようどうしよう
航太の歌う番は終わった。
「あれ?京子歌わないの?」
京子はどうすれば良いか困り、下を向いて赤面してしまった。
何も言わない京子に対して
それまで優しかった航太も
多少いらだちを隠せずにいた。
気まずいままカラオケを出た2人。
無言で歩き続けた。
お互いの顔も見られない。
そんな中後ろから声が聞こえた。
「あら?京子さんよね?」
後ろを見ると白いベンツの中から顔を出した女がいた。
「とめて」と女は言い、中から出てきた。
女は全身ブランドの何処から見ても
お金持ちな格好をしていた。
「京子さんどうしてこんな所にいらっしゃるのよ。
社長はきっとカンカンよ。急いで車に乗りなさい。」
なんと彼女は京子の父親の部下の妻だったのだ。
「はやく車にお乗りなさい。」
「・・・いやです。」
京子は必死に抵抗した。
この一連の出来事を見ていた航太は
全く状況がつかめていない様子だった。
すると部下の妻は携帯を取り出して、
「もしもし。社長さん?
お宅の京子さんを渋谷で見かけてしまって
車に乗るよう言ったんですけど聞かないんですのよ。」
京子は愕然とするしかなかった。
もちろん京子にとって男と付き合うなんて
生まれて初めての経験。
これからどう付き合っていけばいいかもよく分からないし、
経験豊富そうな航太に対してまだ半信半疑の心を抱いていた。
そんな中、二人は付き合ってから初めてのデートを迎える。
メールのやりとりで航太は
『渋谷がいい?新宿がいい?てか何かしたいことある?』
と送ってきた。
しかし京子は渋谷も新宿もほとんど行ったことがない。
でもそんな事言ったら変な子だと思って引かれてしまうだろうな、
と思って無理矢理話を合わせた。
しかし実際は全てに不安しか抱けないでいた。
そして迎えたデート当日。
不安いっぱいの京子はどうにか
家の人の目を盗んで町に繰り出した。
京子の心配をよそに航太は渋谷にはしょっちゅう来ている様で、
得意げに歩いてく。
二人はカラオケに入った。
カラオケも京子には初体験に等しい。
ドキドキしながらどうにか部屋について歌うことになった。
しかし曲の入れ方がわからない・・・
どうしようどうしよう
航太の歌う番は終わった。
「あれ?京子歌わないの?」
京子はどうすれば良いか困り、下を向いて赤面してしまった。
何も言わない京子に対して
それまで優しかった航太も
多少いらだちを隠せずにいた。
気まずいままカラオケを出た2人。
無言で歩き続けた。
お互いの顔も見られない。
そんな中後ろから声が聞こえた。
「あら?京子さんよね?」
後ろを見ると白いベンツの中から顔を出した女がいた。
「とめて」と女は言い、中から出てきた。
女は全身ブランドの何処から見ても
お金持ちな格好をしていた。
「京子さんどうしてこんな所にいらっしゃるのよ。
社長はきっとカンカンよ。急いで車に乗りなさい。」
なんと彼女は京子の父親の部下の妻だったのだ。
「はやく車にお乗りなさい。」
「・・・いやです。」
京子は必死に抵抗した。
この一連の出来事を見ていた航太は
全く状況がつかめていない様子だった。
すると部下の妻は携帯を取り出して、
「もしもし。社長さん?
お宅の京子さんを渋谷で見かけてしまって
車に乗るよう言ったんですけど聞かないんですのよ。」
京子は愕然とするしかなかった。