精神の崩壊
 女は、血痕を追い歩いて行きドアノブに血痕の付着したドアを見付、近くの棚から装飾クロスを取りドアノブに掛けてドアを開け中へと入って行った。

 その奥には、血まみれの女が倒れており呻き声を上げながら助けを求めている。

 「うぅーーーっ…………」
 「助けて………」

 その女に、鉄パイプを頭上高く振り上げ近付く女……。

 〈よくも私の正春に……〉
 〈良いわ、助けてあげる〉
 〈直ぐに楽に為るわウフフッ〉

 そう言って女は、鉄パイプを女の頭に何度も何度も振り下ろした。

 ゴキッグシャッメキョッ……

 頭を砕かれた女は、割れた頭頂部から脳をダラリと垂らし、体中にガタガタと激しい痙攣を起こして間もなく絶命した。

 その後、女は頭頂部に穴を開け、眼球をえぐり出し、脳へ向かって穴を開け浴室に座らせ、頭部にホースを差し込み固定し蛇口を捻った。

 その途端に、両眼部から鮮血や脳や水の混ざったドロリとした液体が、ガバガバと音を出して流れ出した。

 ガバガバッゴボボッ………

 〈アハハハハハッ〉

 それを見て、女は高笑いをして差って行った。

 〈さぁ、正春を探さなきゃ〉
 〈私の正春……〉
 〈何処へ行ったのかしら〉
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