精神の崩壊
新な事件
 翌日、小学校の校門の前で、良子の死体は見付けられた。
 
 校門の壁面には
 
 『題名:スクラップ』
 
 と書かれた紙が貼ってあり、その下にはDVDが置かれていた。
 
 警察は、最初は今度の事件と同一犯の犯行かと思ったが、幾つかの証拠が残っていて、やり口も雑なため、別の者が犯人の手口を真似てやったものだと判断した。
 
 その決定的な物がDVDだ。
 
 明らかに、撮影方式が違ううえに、色々と手が加えられていたからである。
 
 被害者は、辛うじて女性であると言うことは解ったが、顔等が潰されて、身元は全く解らなかった。
 
 警察は、必死の捜査の末やっとこの事件の手掛かりを得ることが出来た。

 夜中に、校門の前に止まっていた怪しい車を見たと言う目撃者が出たのだ。
 
 その車は、黒いワゴン車で、ナンバーは○○500は734で、自分のナンバーと○○の部分が違っただけなので、覚えていたそうだ。
 
 目撃者は、放れた所でほんの少し見ただけなので、何をしていたのかは解らないが、2組が 何かの大きな塊を、校門の方へ運んで行くのを見たとの事だった。
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