精神の崩壊
 ドタドタ……ガサガサ……
 シュコーーッシュコーーッ……

 〈ウヒャヒャッ…アヒャアヒャッ〉

 バシッ…グシャッ…ビシッ……
 シュコーーッ……シュコーーッシュコーーッ……
 グシャッビシッグチョッ……

 女が鞭を入れる度に、阿部の皮膚は裂けめくれ上がる。

 女は、涙を流し逃げ回る阿部に、脚、腕、背中と、あらゆる所に容赦なく鞭を入れ続ける。

 ガサガサ…ドタドタ……
 …ビシッビシッグチョッ……

 〈イヒヒヒヒッ…アヒャッ〉

 シュコーーッ…シュコーーッシューーッシューーッ…
 グシャッ…グチョッ……
 ドタドタッ…バタバタッ……
 シューーッシューーッ…………
 ビシッビシックチャッ……

 〈ウヒャッウヒャッイヒヒッ…〉
 〈ギャハハハハハッ〉

 ビシッビシッ…グチョッ……

 そして、阿部の身体はささくれ立ち、まるで身体全体に毛が生えたかの様に為った。

 そしてその頃にはもう、阿部は痛さに堪えかね、絶命していた。

 それから、女は阿部の腹を裂き、内臓を引きずり出す。

 ズブズブッ……
 グチョッ…クチャッ……

 内臓を引きずり出した女は、今度は、背骨の一部を引き抜き出した。

 ゴキッ…メキッ…ゴリッ……

 そして、腹部にビーチボールを入れ、縫い合わせ、蜘蛛の腹の様に膨らませた。

 そして、両足を膝から切り落とし、それを横腹に縫い付けて行く。

 そして、阿部は蜘蛛の様な姿に変わって行った……。
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