精神の崩壊
手掛かり
 事件が起こった倉庫は、いくら奥まった場所にあるとはいえ住宅街だ。

 必ず何らかの目撃者がいるに違いない。

 警察は、住宅街で聞き込み調査を行った。

 その結果、この辺では見掛けた事のない一台の車が目撃されていた。

 その車は、ナンバー等は解っていないが大きな白いキャンピングカーだったそうだ。

 それを元に更に調査を行った結果もう一人そのキャンピングカーを見たと言う目撃者が現れた。

 細かい番号等は解らないが、浅岡ナンバーだった事は覚えているとの事だった。

 警察は、浅岡ナンバーのキャンピングカーを徹底的に調査した。

 その結果、浅岡市内で所有が確認されたキャンピングカーは17台だった。

 その17台を調査した結果、12台は確認がとれ、事件とは無関係である事も解った。

 そして、残りの5台の中2台も聞き込みの結果、赤と黒である事が解り、該当車両は残りの3台と為った。

 3台共所有者は女性、最近何処かへ出掛けているのか見掛けないとの事だった。

 警察は、その3台の行方を緊急捜索する事にした。

 3名共独り身の女性で家には誰も居ない為、捜査し家族に連絡し事情を説明、そして3名の中2名は連絡が取れ、事件とは無関係と判明した。
< 75 / 112 >

この作品をシェア

pagetop