精神の崩壊
 捜査員達は、必着に女達の行方を捜査していた。

 24時間体制で交互に少しづつ仮眠をとり、手掛かりを求めて聞き込み調査を行う。

 〈今日の獲物は……ウフフフッ〉

 そんな声が静かに呟かれる中、とある深夜の人気のない静まり返った道を、加藤重則捜査官と服部忠久捜査官が歩いていた。

 「本当に女達は何処に行ったんですかねっ……」
 「そうだな、こんだけ探してもその後の足取りは一切掴めない……どうしたもんかね……」

 加藤と服部がそう話しながら歩いていると、前方に男性が倒れていた。

 70代位のお年寄りの様だ。

 「ゔっ…うぅーーっ……」

 男性は、苦しそうに呻き声を上げている。

 「どうされました?」
 「大丈夫ですか?」

 そう言って加藤と服部が男性に近付き、支え起こそうとした瞬間、加藤と服部の身体に激烈な電流が走った。

 バチバチバチバチッ…………

 「ゔ……ぅ゙っ………」

 加藤と服部は小さな呻き声を上げてそのばに崩れ落ちた。

 そして、そこへすかさずスタンガンの激烈な電流が首筋を直撃する。

 2人は痺れにより、反撃する事も声を出す事も出来ず、首筋に何度も何度も激烈な電流をくらい気を失った。
< 95 / 112 >

この作品をシェア

pagetop