彼と私の壮絶バトル~vs





・・・・・・・沈黙

ってなに?この空気・・・・?
振るなら振ってください・・・はやく!!!

そして、
顔をあげれずにもどかしくしている私に降りかかってきた一言、

「よろしく。乃野原さん」




~っっ・・・・


ってはい?
えっ、なんて言いました?


「あの~すみませんもう一度・・」
「よろしく。乃野原さん」


・・・・・・おっけ――――・・・ってことですか・・・・、


ええええええええええええええええええええっっっ!!!!
どどどどっどどどどうしよう!!!!
えっほんと、どうしよう。
こんなの想定外だよ!!!えっ何で???

そんな焦り狂ってる私を見て、高橋君が今まで見たこともない表情で言葉を発してきた。





まるで黒い野獣のように。
口元をにんまりとあげて、

「・・・・・嘘告なんだからそりゃあ、焦るよな?」
「てえっ・・・高橋君?なななななんで知ってるの!!!」

って言っちゃったぢゃん!嘘告って!!!
あわてて口をふさぐ私に、

すると彼は真顔で、
「さっき話してるの聞いてたから。」
「ヴッ・・・」

も~私のばかああああああっ
とりあえず謝ろう!!!


「本当すみませんすみませんすみません!!!!」

もう、最悪の展開だああああ、
涙ながらの私に・・・



――――高橋君が黒い笑みを浮かべた。
一歩一歩と近づいてくる。
そして

「俺に嘘告なんてしたこと後悔させてやるよ、」
そう耳元で呟いた。
そう、悪魔の囁きの様に、


そしていまさら思ったのだ、もしかして私って・・・・
「覚悟しとけよ」


とんでもない奴に告白してしまったんじゃない?
・・・・
どおしよおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!


ここから始まったのだ。
彼と私の、バトル開始のゴングが鳴り響いた。


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