狂人の手記(私が猟奇殺人犯と化すまで)
 私は紐を引き、猫を引き上げた。

 猫のお腹は、風船の様にパンパンに膨れている。

 〈ウヒョッ……〉

 〈凄い……〉

 私は、パンパンに膨れた猫のお腹を踏んでみた

 …ガバガバガバッ…………

 凄い音を出して、猫の口から水が出て来た。

 〈猫ポンプ……ププッ〉

 〈良いね!〉

 〈あの時の顔……ププッ〉

 〈感じたよ……〉

 命が消える瞬間の顔……。

 あんな顔に為るんだ……。

 虐めるだけでは感じられない快感が電気の様にビリビリと身体中を駆け巡る。

 そして、癖に為りそうな最高の快感が、脳に刻まれる。

 〈止められない……イヒヒッ……〉

< 11 / 46 >

この作品をシェア

pagetop