狂人の手記(私が猟奇殺人犯と化すまで)
 じわじわと爪剥ぎ、ブチリとむしり取る。

 〈イヒヒヒッ……ワヒャッ……〉

 ……ベリベリベリッ……ブチッ…………

 「ウギヤーーーーッ」

 ……ベリッ……ベリベリベリッ…ブチッ………

 「ひいーーーーっ」

 〈ウヒャヒャヒャヒャッ〉

 徐々に腫れ上がり、紅く染まり出す少女の指先……。

 その指先を、べロべロと舐めては顔を覗き込む。

 〈イヤーーーーッ〉

 〈ウヒッ……感じるよ……〉

 ベリベリッ……ブチッ……

 そして全ての爪を剥がし終えた。

 何時もなら、これで満足出来ていた……。

 しかし、今回は何故か満足出来ない、何故だろうか……。

 そこで私は、もう一歩踏み込んでみる事にした。

 〈さぁ、どうしてやろうか…………〉

 そして、頭の中にそれは浮かんだ。
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