狂人の手記(私が猟奇殺人犯と化すまで)
 ピックの先に串刺しにされた眼球が紅い液体を垂らしながら光を放っている。

 ピックを伝い液体がスルスルと手元へと垂れ生暖かい感覚が伝わって来る……。

 ドロリとした紅い液体……少年の血……。

 私は口元を綻ばせ、手に付着したその液体をベロリと舐めとる。

 そして、切っ先に刺さった塊を口へと運ぶ。

 ジュルジュルッ……ピチャッ……

 まるで、キャンディーでも食べるかの様に少年の眼球を舐め味わう。
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