狂人の手記(私が猟奇殺人犯と化すまで)
 少年は、爪を剥がす度に身体を、ビクン、ビクン、とビクつかせては、泣き叫ぶ。

 「ギヤーーーーッ……」

 〈アヒャヒャヒャヒャッ〉

 〈最後の一枚っ〉

 …ブチッ………

 「イダーーーーイッ……」

 「うわ゙ーーーーぁぁん」

 爪を全て剥ぎ終わり、次は何をしようか考える。

 少年は失禁したのか、ズボンと地面が濡れている。

 〈これは面白い……ププッ〉

 「そうだ!」

 「今度は散髪してやるよ」

 そう言って、少年の毛髪を握り締め、力いっぱい引っ張る。

 …ブチブチブチッ………

 「アギヤーーーーーッ」

 毛髪がむしれ取れ、頭皮から鮮血が滲み出る。
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