デュラハン
 「ギャーーーーッ………」
 「ひーーーーーーっ」
 「グアァーーーッ……」

 霧深い闇の中にこだます隆の悲鳴は、他の者に確実に届いていた。

 何時までも何時までも続く隆の悲鳴………。

 そこには、どれ程の苦痛が待ち受けているのだろうか……。

 そう思い、他の者達はガタガタと震えていた。

 一方隆は、腹部や腕等もぐちゃぐちゃに踏み潰され、想像を絶する苦痛を味わっていた。

 ………グシャッベキッ……

 「……グアァーーーッ……」
 「おっ…お願いだ………」

 グチュッゴキッ………

 「殺してくれーーーっ……」

 そう言って、隆はもがき苦しみながら、死を望む。

 〈そろそろ楽にしてやろう〉

 そう言って、デュラハンは斧を振り降ろした。

 「ギヤーーーーーーッ……」

 ………グシャッ……………

 そして、隆の首は断末魔の悲鳴と共にゴロリと転がった。
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