デュラハン
 5人は、仲間達が見付かる事を祈りつつ街へ向けて歩み出した。

 「先ずは何処に行こうか」

 光一の声に、皆は噴水を見に行きたいと答えた。

 光一もそれは同じだった。

 やはり皆これ以上の被害者が居ないか不安なのだ。

 「そうだな、そうしよう」

 そして皆は噴水の有る方へと進んで行く。

 暫く歩き、木陰から噴水がチラチラと見え出した時、突然後ろからガサガサと物音がし5人はビクリとした。

 「よう、皆無事だったみたいだなぁ」

 聞き慣れた真也の声に皆はホッとし胸を撫で下ろした。

 「脅かすなよ真也、死ぬかと思ったぜ」

 仁が少しムッとした感じで言った。

 「悪い悪い、アハハハハッ」
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