デュラハン
 全員居る事を確認し、時計塔の様子を窺う。

 どうやら、デュラハンは追っては来ない様だ。

 念のために場所を移動し、そこで勤にデュラハン達と闘う事にした事を告げ、共に闘ってくれる様に勤を説得する。

 勤は、あの時皆が来てくれなければ、闘ってくれなければ自分の命は無かった、勿論自分も共に闘う、そう言ってくれた。

 時計塔に入る少し前に12時を告げる鐘が鳴っていた、恐らく時刻は13時近いだろう。

 「夕暮れまで余り時間が無い急いで美紀と尚美を探そう」

 光一の声に皆が頷き立ち上がった。

 そして、これ以上の犠牲者を出さない事、皆で生きて帰る事を誓い、美紀達を探しに森の奥へと消えて行った。
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