デュラハン
 皆は、辺りを警戒しながらも足早に歩を進めて行く。

 そして、何事も無く目的地に到着し、話し合いの結果男女半々で眠る事に決まった。

 まず眠るのは、勤、剛、舞、美由紀、尚美でその後1時間置きに入れ代わる、を繰り返す。

 そして何事も無く時が過ぎ、1時の鐘が鳴った。

 残り16日……。


 その頃、デュラハンとアルテミスは睨み合いをしていた。

 〈何故私がお前の影なのだ、気に入らん……」

 アルテミスはそう言いながら剣を構えている。

 〈お前は、術者により石像に吹き込まれたまがい物だ、しかたあるまい〉

 デュラハンはそう言ってニヤリと笑う。

 そして、剣と斧が火花を散らしぶつかり合う。

 この様な小競り合いが数時間に渡り繰り広げられていた。
< 144 / 271 >

この作品をシェア

pagetop