デュラハン

　デュラハン達の争いは決着が付かず、朝方まで時計塔前で繰り広げられていた。

　そのお陰で、光一達は何事も無く一夜を過ごせていたのだ。

　そして７時の鐘が鳴り静かに決戦の日……初日が始まった。

　光一達は、こちらから打って出ようと森の中をグルグルと徘徊していた。

　そして、遂にデュラハンを見付けたのだ。

　そして、見付からない様に慎重に近付き合図と共に一斉に切り掛かって行く。

　「うおぉーーーーっ」
　「やあぁーーーっ」

　しかし、一斉に振り下ろされ突き出される剣をデュラハンは身を翻し、ヒラリとかわしながら斧を真円を描く様に振り回した。

　ガシャガシャガイーーン……

　剣と斧がぶつかり合う音が鳴り響く。