デュラハン
 光一達は、話し合いの結果逃げる事にした。

 そっと岩場を抜け出し、物陰に隠れながら森へ向かって逃げていく。

 しかし、この行動が仇と為ってしう。

 後少しと言う所で遠くに居た筈のアルテミスが突然眼の前に立ちはだかったのだ。

 冷たい視線を飛ばしながら剣を構え月明かりの下に立ち、剣は月明かりに照らされて妖しい光りを放つている。

 「畜生……」

 仁がそう言うのが早いか否かアルテミスが動いた……アルテミスは白馬と共に宙を舞い剣を舞わせる。

 ガイーーーーン…………

 金属同士がぶつかり合う音が鳴り響き、舞の剣がヒュルヒュルと音を立て宙を舞って地へと落ちて行き、10m程離れた場所にザクリと突き刺さる。 
< 162 / 271 >

この作品をシェア

pagetop