デュラハン
 気付いた仲間達が慌てて美紀に向かって叫んだが、時既に遅くアルテミスの剣が美紀の腹部に刺ささった。

 …ズブッ……ズブブッ………

 剣は嫌な音を出しながら美紀の身体に沈んで行き、背中から剣先が飛び出し鮮血を撒き散らす。

 そんな中、美紀は最後の力を振り絞り激痛に堪えながらアルテミスにしがみつき叫んだ。

 「早くアルテミスを……私はもう助からない……私事アルテミスを……」

 光一達は美紀の覚悟を知り泣きながら一斉に切り掛かって行く。

 「うおおぉぉーーーーっ」

 アルテミスは、剣を抜く為に美紀の身体を切り裂き下半身を切り落としたが、美紀は臓器をブラブラと垂らし鮮血をガバガバと溢れさせながらも、尚もアルテミスにしがみつく。
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