デュラハン
 アルテミスは、叫び声と共に姿を現し、苦痛の表情を浮かべながらも矢を握り締め腹部に剣を突き刺している仁の首筋にそれを突き刺した。

 ……グジュッ…………

 矢は仁の首筋に深く刺さりズブズブと沈んで行く……。

 「ギャャャャャャッーーー……」

 仁は、悲鳴を上げながらヨロヨロとアルテミスから離れて苦しみもがき出した。

 …グチョグチョグチョッ……グチャッ…

 そして、仁の首は血飛沫を上げながらもげ落ち、バウンドしながらゴロゴロと転がって行き首を失った仁の身体はゆっくりと地に倒れ込み、辺りを赤く染めながら消えて行った。

 一方アルテミスは、腹部に刺さった剣を引き抜こうとしていた。

 ……ズビュッ……グチャッ………
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