デュラハン
 モウモウと上がる煙りと共に真也の叫び声がこだまする。

 「ウギャャャャャャャャッ」

 その声は日が落ち暗く静まり返った森の奥深くまで響き渡り光一の耳にも届いた。

 「真也…真也ーーーっ」

 「すまない…すまない……」

 そう言い耳を塞ぎ浚に森の奥深くへと走り去る光一。

 一方真也は激烈なる痛みにもがき、のたうちまわる。

 もがけばもがく程液体が身体を覆いその身を焦がす。

 しかし、もがかずにはいられない。

 「ギャャャャャッ……」

 「ヒィィィィィィィッ」

 〈ウハハハハハッ…クククッ……〉
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