デュラハン
 光一とデュラハンの睨み合いは長時間に及び闘いは熾烈を窮めた。

 デュラハンの無尽蔵の体力とパワーに押され光一は傷つきフラフラになっている。

 腕や脚、胸部等から血を滲ませ、ガクガクと震えて今にも地に崩れ落ちそうな膝を気力で立たせデュラハンに剣を向ける。

 デュラハンも光一の攻撃を受け腹部や脚から赤いオーラにも似た霧状の血をモアモアと出している。

 既に辺りは白み掛かり朝の訪れを告げている。

 光一は力を振り絞りデュラハンへと向かって行く。

 そしてデュラハンの左手首が切断されるのと同時に光一の腕が血飛沫を上げる。
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