デュラハン
 負傷した左腕は青黒く変色し皮膚組織の死を伝えている。

 光一はその腕に更に布を巻き付けその腕を覆い隠す。

 そしてデュラハンを捜し森を徘徊し出した。

 隠れて居ても無駄、ならばこちらから行くだけ。

 「出て来いデュラハン」

 そう言ってズンズンと進む。

 トラップ対策には幾つか木片を用意して来ており、怪しい場所にはそれを投げるのだ。

 そしてまた一つ目の前に怪しい場所を発見し木片を投げる。

 その場所に木片が落ちるのと同時に巨大な虎挟みの様な罠がガシャリと木片を挟む。
< 253 / 271 >

この作品をシェア

pagetop