デュラハン
 光一は地に叩き付けられ滑る様に飛んで行く。

 デュラハンの腕には途中から折れた矢が深々と刺さっている。

 その矢から放たれるオーラがデュラハンの腕を包み込み腕を破壊してゆく。

 皮膚が消え、筋肉が剥き出しになりグチャグチャと音を立てながら溶けてゆく。

 デュラハンはその腕を掲げる様にして見詰め、そして切り落とした。

 肘から先がぼとりと落ち骨となり灰となり消えてゆく。

 光一はそれをチラリと見て視線をデュラハンの方へと戻す。

 しかし、その時にはデュラハンの姿は消え去っていた。
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