デュラハン
 これで左腕の矢で攻撃する事は出来なくなり、光一は更なる苦戦を強いられる事となった。

 激痛に震える身体を押し再度デュラハンへと向かって行く光一。

 しかし今度は左肩に斧が食い込む。

 肩はそのまま裂け肩から左腕がドサリと落ち例えようの無い激しい痛みが光一の身体を突き抜ける。

 このままでは殺られる……。

 一先ず逃げよう。

 光一は剣を振るいデュラハンを威嚇し踵を返し逃げ出す。

 無我夢中で罠の事も忘れ森の中を迷走し倒れ込む。

 死ぬ訳には行かない。

 生き残らなければ。
< 261 / 271 >

この作品をシェア

pagetop