デュラハン
 互いに傷付き合いせめぎ合う光一とデュラハン。

 光一の身体には新たに無数の傷が刻み込まれ身体中が流血に染まる。

 脚にも深い傷を負い逃げる事すらままならない状況と化し光一は絶望の淵へと立たされて行く。

 そして遂にデュラハンの振るった斧が光一の右腕を切り飛ばす。

 光一の悲鳴が響き血飛沫が舞う。

 しかし光一は両腕を失いつつも諦める事なく逃走を続ける。

 両腕を失った今もう戦う事は不能……。

 後は逃げ延びるのみ。

 唯一の救いはデュラハンも傷付き動きが鈍っている事だ。
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