デュラハン
後19日
小田祥子は洞窟を見付、一人で隠れていた。
「7時迄、後6時間……」
そうボソリと呟く。
祥子が身を潜めていると……
……カラカラーーーン………
入口の方から、石が転がる様な音がした。
洞窟奥の、岩の割れ目からそっと覗くと、入口前にデュラハンがいた。
頭部の無い馬の首だけが、こちらを見ている。
そしてデュラハンは、馬に身を委ねる様にして、馬の進むままに洞窟内へ入って来た。
馬が、一歩進む事に……
カツーーン…カツーーン……
と音が響き渡る。
祥子は、岩陰に小さく為って 身を隠していた。
段々と近付いて来る馬の足音と、鎧が擦れてぶつかり合い、カシャン…カシャン……と鳴る音が洞窟内に響く。
「7時迄、後6時間……」
そうボソリと呟く。
祥子が身を潜めていると……
……カラカラーーーン………
入口の方から、石が転がる様な音がした。
洞窟奥の、岩の割れ目からそっと覗くと、入口前にデュラハンがいた。
頭部の無い馬の首だけが、こちらを見ている。
そしてデュラハンは、馬に身を委ねる様にして、馬の進むままに洞窟内へ入って来た。
馬が、一歩進む事に……
カツーーン…カツーーン……
と音が響き渡る。
祥子は、岩陰に小さく為って 身を隠していた。
段々と近付いて来る馬の足音と、鎧が擦れてぶつかり合い、カシャン…カシャン……と鳴る音が洞窟内に響く。