人間解体
深夜の警報
 ビーーーーッ……

 ビーーーーッ……

 ビーーーーッ……

 ビーーーーッ……

 それは、真夜中の警報から始まった。

 深夜2時、突然の侵入者警報が鳴り響き、警備員と警察隊が静まり返った工場に早々と駆け付けた。

 懐中電灯を照らし工場外部を慎重に見て回る。

 誤報なら良いのだが……。

 たいていの場合昆虫や鼠等の小動物が原因での誤報だ。

 殆どお騒がせで終わるがたまには事件も起こる。

 出来る事なら、今回も誤報で終わって欲しい。
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