人間解体
 斉藤は、女の頭皮をズルリと接ぎ捨て頭骨が剥き出しに為った女の唇に再度キスをし、ニマリとほくそ笑みその場を後にする。

 そして、その後斉藤はクーラーBOXを片手に別の山林を歩いていた。

 もう日は暮れ辺りは暗く為って来ている。

 〈チッ…何故あんな所に……〉

 斉藤は、舌打ちをしながら遠く前方を見詰める。

 そして、斉藤が見詰める先には警官達の姿が見える。

 この山林は、斉藤邸の建つ斉藤所有の山林だ。

 その山林を警官達が歩き廻っている……。
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