人間解体
 斉藤は、たまに直ぐ近くを照らして来る投光器の光りにドキリとしながらも暗がりに身を潜めて遠くからその様子を窺う。

 そして、警官達がその場を去った後、斉藤は素早く行動を取る。

 斉藤は、警官達に見付かる事なく事を済ませ有る場所を歩いていた。

 コツーーン…カツーーーン……

 斉藤が、一歩踏み出す事に足音が反響して響き渡り、斉藤の持つ懐中電灯の光りが洞窟の様な空間を照らし出す。

 斉藤は、その空間を女の首の入ったクーラーBoxを片手に進んで行く。
< 104 / 117 >

この作品をシェア

pagetop