人間解体
 暗いジメッとした空間を進んで行く斉藤の前に扉が見えて来る。

 そして、斉藤はその扉の前に立ち、金属製の重苦しそうな扉をガラガラと開け中へと入りゆっくりと閉める。

 ガラガラガラ…ガシャン………

 斉藤の入った部屋には水槽や薬品、その他様々な機具が置かれており、照明が部屋を明々と照らしている。

 そして、斉藤はある水槽の前に立ちボソリと呟く……。

 〈…今帰ったよ………〉

 〈待たせてごめんね………〉

 〈さぁ…今から首を付けて上げよう……クククッ………〉
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