人間解体

　捜査官達は、毎日寝る間も惜しんで捜査していたが何も手掛かりも得られぬまま第三の被害者がでた。

　被害者の死体は、河原で水遊びをしていた子供達が見付け騒いでいるのを見た通行人が通報した事により発覚した。

　今度の死体は、バラバラに刻まれ大きな旅行鞄に入れられた状態で見付かった。

　鞄の中は切断され、ドロドロの紅黒い液体に包まれた手足や頭部、胴体がぎゅうぎゅうに押し込められており、鼻を失った顔がギロリと睨む様な感じで空を見上げていた。