人間解体
 内山は、時間を忘れ捜し求めていたが、結局香苗を見付ける事は出来なかった。

 内山が、言い知れぬ不安に押し潰されそうに成りながら過ごしているその頃、斉藤は香苗を裸にし、手術台の上に乗せニマニマと笑っていた。

 〈クヒヒヒッ……ヒャヒャッ……〉

 〈内山君……君に最高のプレゼントを上げるよ……〉

 そう言って斉藤は、香苗の身体にそっと触れる……。

 そして、その翌日……内山の自宅へ1m×50cm程の大きな箱が送られて来た。
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