人間解体
 捜査員達は、内山の怒号にびくつき慌てて捜査を開始する。

 そして、内山も心の中で八つ当たりした事を詫びつつ手掛かりを求めて捜査を開始した。

 しかし手掛かりが見付かる事はなかった。

 ただ一つ有ると言えば被者の皮膚や衣服に付着した粉、これは既に使い捨てのゴム手袋に使用されている物だと判明しているが、何処にでも売ってあり販売数も膨大な為に手掛かりとは到底言えない物だ。

 内山は、悔しさに唇を噛み締め両手を強く握り締めた。
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