人間解体
 暗闇の中、ただ一点を照らすだけの懐中電灯を持ち、何が潜んでいるとも知れない内部を慎重に探る。

 ドッドッドッドッ、心音が自然と高鳴り外に聞こえそうな程 胸の中で鳴り響く。

 一部屋一部屋恐怖心を押さえつつ慎重に見て回る。

 そして、血痕の続く事務所の扉には、ベッタリと血痕が付着していた。

 鮮血で紅く染まったドアノブを回し、恐る恐る中へ入る。

 そして、事務所内部をライトで照らした時、暗闇の中に人の横たわる姿が照らし出された。
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