人間解体
 内山達は何度も何度も今までの事件現場に足を運び、辺りで聞き込み捜査をしていたが、その甲斐も無く苛立ちだけが募っていた。

 民衆からも上司からもいったい何をしているのだと叩かれ、それが尚更苛立ちを増させる。

 内山達が上司と民衆の板挟みに合い、血の滲む様な努力をする中、犯人はそれを嘲笑うかの様に新な獲物を探していた。

 そして犯人は、遂に新な獲物を見付け動き出した。

 〈ウヒヒッ、みーーつけた〉

 〈イヒッイヒッ……ウヒャッ〉
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