人間解体
 力を失った女性の身体は、血飛沫を上げながら膝からガクリと崩れ地に沈んで行く。

 〈ウヒヒヒヒッ……〉

 斉藤は、地に横たわり一面を紅に染めていく女を見ながら不気味に笑い、女の鮮血に塗れた自らの手をベロベロと舐める。

 そして、眼球をえぐり出しそれを口の中へ入れ舌の上でコロコロと転がし弄び、奥歯で噛み締めるのと同時に、グチュリと眼球が潰れ内容物の飛び出る生々しい音が辺りに響き渡る。

 (新鮮な眼は旨い……イヒヒッ)
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