吸血鬼は恋をした。
偶然か必然か‐プロローグ‐
部屋にいるのは長身の男と、腰くらいまでの綺麗な長い黒髪をもつ、細身の女だった。
「ここまでみたいですね…」
「うん。でもね?僕は怖くないよ、だって「私もです。貴方がいるから怖くない…」
「先に言われちゃった♪最後まで…かなわないなぁ」
男女は強く…強く、お互いを確かめるように抱き締めあい、
「ずーっと、一緒ですよ」
「当たり前でしょ?キミ以外に誰を愛せって言うのさ」
そのまま、ゆっくりと目を閉じ…誓いあった。
『必ず来世で会おう』
……と。
バキャァッ!!
部屋のドアが豪快に蹴破られた音がして、
パァァンッ!!!
部屋に銃声が響いた。
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