Re:向日葵と太陽
泣きながら走ったから、目は
赤くならずにすんだ。


私はその後すぐにきょうへーが
いない教室に戻った。



「そらぁ、あんたくんのおそい!」


いつもならここで

『眠たくて死ぬかと思ったぁ』


とか言い返せるんだろぉな…。


今日はそんな力ないよ…。


「うん…。」



「空…??」

異変に気づいた沙耶は
頭を撫でてくれた。


撫でられた私は我慢してた
涙がいっきにでて。



私はさっきあったことを
沙耶に話した。


「えぇ…?きょうへーって!?
 そう呼んでた!?」

陰できょうへーと呼ぶ子も
いるって知ってたよ。


でも、嫌だよ…。

この耳で直接聞いたんだもん。
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