bad☆princess

悪-2

「あのさ。私と親友になってくれる?」
優華が言った。

「え・・・?私でいいなら。」
私は言った。

計画どうり。


「ありがとぉ。私は優華でいいから。じゃぁ、姫って呼ぶね!」
優華が言った。


「うん。よろしく。」
そう言って微笑んだ。


「いきなりだけど、私、絵梨(エリ)のこといじめてるの。でもさ、みんなの前では猫かぶり。いじめの事ばれそうになったら庇ってくれるよね?」
優華はそう言って笑った。

予想どうり。
上手く行きすぎて怖くなる。

まぁ、私に怖いものなしだけどね。

「え・・・?」
私は自然に言い返した。

「だから、その時は私がやったって言うよね。
私達、親友でしょ?」
優華が言った。

「わかった・・・」
小さい声で言った。

そういうと、優華は満足そうに歩いていった。

「それと、絵梨って姫の前の席のガリ勉ね?」
一回振り向いて、笑いながら私に言った。
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